少し前のこと
楽しみにしていたフジコへミングの
演奏会を聴きに行きました。
実の弟 大月ウルフさんという人の主催の
なんだか家庭的な演奏会でした。
大月ウルフという人は 
シルクハットに真っ白のひげ
ベストを着てボールの様なおなかをして 
大きな低い声をひびかせる 
まさに絵本にでてくる「おじいさん」の様な人でした。

お客さんは 9割が50代以上と思われる女性でした。
隣席の方達は終始 年金の話に花を咲かせていました。
前々からカレンダーに赤い○印をつけて
当日の今日はお夕飯の仕度を早々にすませ
きんぴらごぼうにラップをかけて置き手紙を残し
特別なお洒落をして
大好きなフジコさんを見に来た のだろうかと
勝手に想像して
(だいぶ大袈裟な想像ではあるけど)
そういう世間でいうところの一般庶民に
勇気と活力を与えることができるなんて
クラシック好きの耳の肥えたいわゆるセレブリティや
がちがちの専門家を唸らせるなんてことよりも
(もちろんの事 そっちも唸らせる実力があるんだと思う)
本当に 本当に 本当に すごいことだ!!と思って
トイレットの非常な行列に並びながら
(そう こういう客層はトイレットが異常に混み合う)
目の裏側が熱くなりました。


席は最前列だったにもかかわらず
場所が悪くて 顔と手が見えませんでした。
時々のぞく目や せわしなくでも自然に動く足
をみながら 全身で聴いていると
いろいろなものが伝わってきました。
生の演奏を聴けるのって 幸せなことです。
衣装も かわいかった。
あの人しか着れない服、を着ていた。

その人しか着れない服
その人しか唄えない唄
その人しか塗れない色
その人しか語れない言葉
そういうのを持っている人って 
ほんとうに魅力的だな
そしてそれは
ほんとうはみんなそれぞれに持っているものなんだろう   な

ガム子のノートより
そしてまったく関係ない絵
むかし 音楽教室でアルバイトをしていた時に
生徒の少年が描いたものです
悪いサンタと悪いトナカイが律儀に祝うメリークリスマス
(特にトナカイの角の付け根が悪い!!)
こないだの大そうじで発見。
あの少年はもうだいぶ大人になったのかしら