小平市にある素敵な植物の本屋 草舟あんとす号さんで
個展をさせて頂きます。
アムールという少女の小さな小さな物語の原画とお話を
展示させていただく予定です。
本屋さんの隣には、焼き菓子やさん、お花屋さん、とみっつ並んだ素敵な場所です。
よろしければお散歩がてら、物語をのぞきにいらしてください。
娘の名前はアムールといいました。
娘が何処からやってきたのかは、誰も知りませんでした。
この世に存在する大体の生命がそうであるように。
東京都小平市小川町2-2051
☎ 080 1330 5452
books@kusafune-anthos.com
twitter @kusafune-anthos
(読まなくても問題ない余談)
言うまでもなくAMOURとはフランス語で「愛」という言葉。
この娘が生まれた(紙の上に)時、名前をなににしようというところで
マドモワゼル・ローズとかマドモワゼル・薔薇にしようかと思ったけれど
なにかもっとキャッチーなのが良いと薔薇の名前から良いものを拝借することにしました。
なんとなく適当に薔薇の名前が無数に載ったとあるサイトを眺めていると、
カステラ 輝くせいしん シャルル・アズナブール
湘南・ファンタジー ホット・ココア つくばエクスプレス(!)
などなど数々の注意を惹かれるおもしろい名前がある中に、普通にアムールというのがあり、
なんかベタだけどこれだ!となったけれどよく考えてみると愛だし展示のテーマにしてはとてつもなく重い。
わたしなどが到底扱ってはいけないテーマのようにも思われるし、
表現できるかどうか分からないし、
なにしろ恥ずかしい!!!
という様々な思いがありましたが、なぜかそれでしかないように思われました。
この小さい娘を通してなら、わたしのアムールが表現できるかもしれない、してみたい、と思ったのでした。
そしてなにより、えりさん(草舟あんとす号の店主さん)のお店でなら許されるかもしれないと。
(余談に次ぐ余談)
なのですがその後、アムールという名前の薔薇がどんなものか調べようとしたら、
プルミエダムールとかモナムールとか、アムールドゥランジュとかはあっても、アムールというのが見当たらない。
最初に見たサイトも、アムール ? になっていたことに気づき衝撃を受けました。
アムール?
結局はそんな名前の薔薇はなかったみたいでした。
存在しない薔薇というのもまた良いのかもしれないなと。
や、その方が良いかもしれないなと。
(大体いつもそんな感じだ)
というわけで、わたしのところへ突然やってきたアムールという小さな娘。
ようやく娘が色々語り始めたところではありますが、なんとなく分かってきました。
小さな小さなお話ですが、大切に綴りたいと思います。
よろしければぜひ、娘に会いにいらしてください。